お知らせ2021.06.03
甑倒しを迎えました
5月22日に甑倒しを迎えました。
甑とは酒米を蒸すために使用する大きなせいろみないなもので、最後の仕込みを終え、
甑を片付けるために甑を横に倒して洗っていたことから甑倒しと呼ぶようになりました。
甑倒し後、蔵に行くと釜から甑を降ろし、丁寧に洗って、片付けをしていました。
甑倒しとはその年度の蒸米造りの終了、つまり仕込みの終わりを意味します。
今年の酒造りはコロナウイルスの影響もあり、減産を余儀なくされましたが、その結果従来の酒造りの工程を見直し、
1週間に仕込む本数を減らし、造りの期間を長くすることで、無理をすることなく、丁寧な酒造りを行うことができました。
岩手県から来た蔵人は約半年に及んだ酒造りを終え、岩手県に帰っていきましたが、甑倒しを迎えたからといって酒造り全てが終わったわけではありません。
仕込み終えた醪を搾り、貯蔵、熟成と続いていきますが、一つの節目を無事に迎えることができたことを嬉しく思います。